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2016年08月02日の記事

2016/08/02(火)スタジオ写真を AWB で?

 先月、知り合いの呉服屋の社長に頼まれて、女子新入社員の研修に行ってきました。前に勤めていたのは写真スタジオで、2年以上の実務経験があるそうです。

 いつもは写真屋からカメラマンが派遣されてくるのですが、お客の人数が少ないと渋るようになった、とグチを言ってました。この前も別の日にまとめるように言われたけど、どうしても断れない客だったので新入社員に撮らせたそうです。

 実務経験があるといっても「接客」レベルの話です。ストロボなどのスタジオ機材については、よくわからないと言います。何回か撮ったものの、思い通りの結果にならないと悩んでいたとか・・・

 照明装置やカメラの設定はすべて固定で、接客技術だけで撮るのが今流のやり方です。全国ネットの子供写真館は、この流儀で、全国どこのスタジオへ移動しても同じ設定で撮れるようになっています。この女子社員の知識レベルも似たようなもんです。

 バックによって色が安定しないと言います。カメラの設定を聞いたら、オートホワイトバランスで撮ってるとか・・・
 おいおい、AWB って、ここはストロボ照明だろ! なんでオートにするのよ。もちろん、よくわかっていないからですが、わざわざ色合いを崩すためにオートにしているようなもんです。

 カメラに色温度を設定する機能があるか聞いてみました。一応、色温度という言葉は知っているようです。まず太陽光と同じ 5500K にします。スタジオのストロボ照明は、それよりやや低めのことが多いから、アンバーがかった写真になるはずです。やはりそうでした。

 このカメラは色温度があまり細かく設定できないようで、5520K、5260K、5000K といった具合です。結果は 5000K でもまだ黄色味が残りますが、人物写真はブルー系に転ぶよりもアンバーぎみのほうが無難です。色温度を 5000K に固定するよう指示しました。これでバックの違いによる色のバラつきは解消です。
 よかったね、おねえちゃん。(つづく)
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