2016/05/11(水)長唄小唄の舞台写真

 先月、知り合いの写真スタジオに頼まれて、長唄小唄の舞台写真を撮りました。アマチュアを自認しているので、営業写真はやらないことにしていますが、社長が入院中という非常事態なので引き受けることにしました。どうしても断れない先なんだとか。

 機材をどうするか迷いました。さすがにもうフィルムは使わないみたいだから、デジタルカメラでないといけません。コニカミノルタのα7 digital は、電源投入初期にブラックアウトするリコール症状が再発して、失敗が許されない営業写真に使うには心配です。620 万画素だし・・・

 ソニーのα7Ⅱは、買ってはみたもののレンズテストで何十枚か写しただけで、まだ手になじんでない状態です。しかも手許にあるレンズは、すべてフィルム時代のオールドレンズです。それでもこのカメラを使うことにしました。舞台写真は、一眼レフのミラー駆動音が苦になるからです。

 レンズは、αレンズ用アダプターを介して AF80-200mm F2.8 と、全景用に TAMRON AF28-75mm F2.8 の2本です。アポテレズームは三脚に据え、標準ズームはアダプターごとボディーを外して、手持ちで撮りました。手ぶれ防止機能があるから、カメラ側でブレる心配はほとんどないはずです。

 スナップ写真は、大きくても2Lサイズまでなので、1000 万画素もあれば十分だそうです。画素数を落として、超解像ズームとやらで、画質はそのままで 300mm まで引っ張ることができます。200mm で全身、300mm で七分身。テレコンと違って開放値が変わらないのは便利です。

 よくはなったとはいえ、電子式ファインダーはピントにいまいち不安があります。便利だったのは、露出をマニュアルにしてファインダー上で写り具合を確認できることです。背景に暗黒部分の多いスポットライト照明では、自動露出は露光ミスの元です。

 先日、社長から改めてお礼の電話がありました。「さすがやな。きっちり決まってたで」とお褒めの言葉。藁をもつかむ心境で頼んだものの、所詮アマチュアだから、あまり期待してなかったのかもしれませんね。役目を果たせてやれやれです。
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