2008/07/15(火)カラー現像のモノクロ

 モノクロフィルムの現像は、モノクロ専用の現像液を使います。ただし、例外として、カラーフィルムの現像液で現像できるフィルムが一部にあります。

 一般のモノクロフィルムを間違ってカラー用のネガ現機に入れると、母液がダメになってしまいます。何万円かパーになるわけです。
 DPショップでは、指定のネガフィルム以外は決して流さないよう、注意しているはずです。被害が甚大ですからね。

 リバーサルフィルムは、間違えて流しても母液がダメになることはありません。露光不足のネガみたいな仕上りになるので、フィルムのほうがパーになるだけです。普通のDPショップは知らないみたいだけどね。

 現像設備を持たないひとがモノクロを楽しむなら、カラー現像タイプのモノクロフィルムがお薦めです。
 英国のハーマンテクノロジー社から、ILFORD XP2 SUPERというフィルムが出ています。135サイズの24EX・36EXとブローニー(120)が入手可能です。感度はISO400で、増減感はできません(機械任せですから)。

 暗室を持たないひとは、カラーペーパーで白黒にプリントすることになります。純粋な黒は望めませんが、焼き慣れたお店なら、そこそこ見られるプリントを手にすることができるはずです。

 ところで、長年にわたりイルフォードの銀塩製品を輸入していた中外写真薬品が、ハーマンテクノロジー社の一方的(?)な通告により、取扱いを中止したそうです。サイバーグラフィックスが引き継いだみたいですね。

イルフォードの銀塩製品はコチラのサイトを参照
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